住んでいたアパートの隣部屋でレイプされていた女性を助けた話
単身用のアパートに住んでいる時に隣の部屋でとんでもない事が起きた。
俺の部屋の隣は空き部屋なんだが、つい最近不動産の仲介会社の人が新しく入居する予定らしい男性を部屋に案内しに来ていた。
どうやら部屋を見に来ていたのは男性のようで、俺は"なんだ男か"なんて落胆していたのだが、仮に入居が決まったらお隣さんになる人なので、どんな人なのか少し気になって用事があるフリをして隣の部屋のドアの前をウロウロしていた。
すると、部屋の中から大きな物音と女性の驚くような大きな声が聞こえた。
何かあったのかと思ってドアに耳を当ててみると
「やめてください!」
という女性の声がしていた。
もしかして何かまずい事でも起きているのではないかと思って、怖かったけどドアを恐る恐る開けてみた。
すると、玄関の所には女性用のパンプスと男物の靴がそれぞれ並んでいた。
そこで不動産屋の人は女性だったんだと確信した。
中ではかなりドタバタと騒がしい音がしていて、気をつけながらリビングの近くまで進んでみると、なんと男が女性の不動産屋さんに馬乗りになって今まさに襲っているところだった。
男は30代後半くらいだろうか。
女性はスーツを来ているので少し大人っぽくは見えるが20代後半くらいだったと思う。
男は馬乗りになりながら女性にナイフをチラつかせ、大人しくするように脅していた。
それを遠目で見ていた俺は、助けようと思っても怖くて近づけなかった。
ちなみにこの時点でこちらの事は気づかれていなかった。
そして男はナイフを服のどこかに仕舞って、再度女性のブラウスを胸からこじ開けてブラジャーを強引に取ろうとして、そこでかなり女性も抵抗して揉み合っている。
女性の抵抗虚しくブラジャーは剥ぎ取られ、胸を鷲掴みにされて激しく揉まれている。
その上口でしゃぶられてやりたい放題だった。
この時、男は手で女性の口を押さえては離しての繰り返しだったが、女性も恐怖のあまりか最初ほどは声が出なくなっていた。
しかし手で必死に抵抗してジタバタと藻掻いていた。
時折平手打ちされたりして涙目になっていた。
男はよほど胸が好きなのか、随分長い間胸に顔を埋めて、時々首筋や唇にも吸い付いていた。
俺も最初は怖かったが、この光景を見ていて正直勃起していた事も事実だった。
ついに男は女性のスカートを脱がそうとしていたが、女性が再び
「やめてー!」
と大きめの声を出した。
するとまたしても平手打ち。
今度はかなり痛そうだった。
そして男が立ち上がり、スカートを脱がしてパンツも引っ張って脱がした瞬間、女性がジタバタ足を動かしていたのが偶然にも男の鳩尾(みぞおち)に蹴りが入り、男が吹っ飛んで奥の押入れ近くにまで飛んでいった。
すると女性が慌てて立ち上がり、もたつく足で逃げようと玄関の方まで走ってきた。
そして女性も玄関にいた俺に気づいてかなり驚いていた顔をしていたが、恐らく仲間だと思ったのだろう。
でも俺が直ぐ様
「早く!一緒に逃げよう」
と言って手を引っ張り部屋を出ようとすると振り払おうとして
「離して!嫌だ!」
と完全に誤解されていた。
男がすぐに追いかけてくる事は間違いなかったので
「貴方を助けに来た!早く行かなきゃ!」
と言って強引に引っ張って部屋を出て、隣の俺の部屋に走った。
自分の部屋のドアを開けて中に入った瞬間に隣の部屋であの男が
「待てこらぁ!」
と玄関に走って行く声がハッキリ聞こえた。
自室の部屋の鍵をしっかり閉め、女性を宥(なだ)めていたが女性の体全身がガクガク震えていた。
あれだけ怖い体験をしたのだから当然だろう。
俺もあまりにも非日常過ぎて、玄関で腰が抜けてしまって女性と共に座り込んでしまった。
女性は完全に目が焦点が合ってなくて、どこを見ているのか分からない状態だった。
「もう大丈夫。安心してください」
そう言って宥めている時、実は女性は俺に完全にもたれ掛かった状態なのである。
あんな状況ではあったが、今横にスーツの胸が全開で下はスカートもパンツも穿いていない女性が俺に寄りかかっているのだ。
不謹慎だが股間はカチカチ。
こちらに寄りかかってギュッと抱き締められていた。
抱き締められると言うよりかは手が硬直していて動けない状態だったのではないかと思う。
「もう安心してください。後は警察に連絡しますから」
そう何度も宥めていたが女性の手の力は全く弱まらず、目は相変わらず焦点が定まらず、顔は真っ青。
唇の色も紫になっている。
そして口元で何かボソボソ呟いているが何を言っているか分からなかった。
後で分かった事だが、ショック状態になっていたらしい。
とにかく警察に電話しなくてはいけないのだが、女性を何度離そうとしてもとにかく手の力が尋常ではないので自分から引き離せないのだ。
俺も腰が抜けてすぐに立ち上がれないので余計に力が入らない。
まるで蛇に巻き付かれているかのように、段々俺を締め付けるように力を入れてくる。
「ちょっと痛いです!」
と女性に話しかけたが全く答えなくて、次第に足の方が俺の下半身に巻きついてくるのだが、よりによって女性の太ももが股間の間に入ってきてグイグイ大事なムスコの所に当たってくる。
柔らかい素肌の太ももが当たって、数分も持たずパンツを履いたまま射精してしまった。
これに関してはどうしようもない。
こんな状況下でもあんなものが当たってきたら我慢しているほうに無理がある。
それからとにかく女性を落ち着かせようと声をかけ続け、15分後くらいに段々正気を取り戻してきたようで、ようやく体の力が抜けてきたので引き離して、バスタオルを取りに行って渡してあげた。
本人もそれを全身に包んで、泣きながら
「ありがとうございます」
それを何度も呟いていた。
それから隣の部屋で女性の衣服を取りに行ったが、それを見るなり
「嫌だー!」
と奇声を上げて渡したスカートを投げ捨てた。
記憶がフラッシュバックするのだろう。
救急車と警察が到着する前に、パンツだけ誤解されるは困るので着替えておいて、救急隊員をドアの外で待っていた。
事の次第を全て包み隠さず到着した警察の人に話した。
もちろん最初は女性がまともに会話出来るような状況ではなかったので、若干俺も疑われたがそれも全てすぐに解決した。
それから男が逮捕されて分かった事だが、同様の手口で何人もの女性を襲っていたらしいのだ。
いつも襲ってから写真を撮って脅していたので、事が公にならなかったらしい。
それからその女性のお見舞いへ何度も行ってあの時のお礼をしたり話をしたりして、凄く打ち解けた。
事件の事は思い出したくないが、助けてくれた恩人だと言ってくれて面会を快く受けてくれた。
それ以降うちのアパートではセキュリティが強化され、もうあのような事は2度と起こっていない。
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[ 2015年10月24日 14:26 ]
カテゴリ:小説 |
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